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DAXの変数 VAR関数
Power BIのVARは、変数を定義して再利用するための関数です。変数を定義することにより、式を簡潔にし、可読性を高めることができます。
VAR関数を使用するには、次の手順を実行します。
1.VAR関数を使用して変数を定義します。VAR関数の構文は以下の通りです。
VAR <variable_name> = <expression>
<variable_name>
には変数の名前を、<expression>
には変数に代入する式を指定します。
例えば、以下のように変数を定義することができます。
VAR total_sales = SUM(Sales[Amount])
2.定義した変数を使用して式を作成します。変数を使用するには、変数名を式中に記述します。
例えば、定義した変数total_sales
を使用して、売上高の平均を計算する式は以下のようになります。
AVERAGE(total_sales)
変数を使用することで、式を簡潔にすることができます。例えば、以下の式は変数を使用しない場合の式です。
AVERAGE(SUM(Sales[Amount]))
この式は、複雑で読みにくいため、変数を使用して簡潔にすることができます。
VAR関数を使用することで、再利用性の高い式を作成することができます。また、複雑な式を分割して処理することもできます。変数は、計算が複雑な場合や、複数の式で同じ値を使用する場合に特に有用です。
例文
利益率=
var Sales = SUM('売上明細[売上])
var cost = SUM('売上明細[コスト])
var margin = Sales - cost
var marginPercent =
DIVIDE(margin,cost)
return
marginPercent
RETURN
Power BIのRETURNは、関数内で計算した結果を返すために使用されます。RETURNは、関数内での処理を終了し、計算結果を返します。RETURNを使用することにより、関数の出力を制御することができます。
RETURNは、次の構文で使用されます。
RETURN <expression>
<expression>
には、関数から返される値を指定します。
以下は、例として、Salesテーブルから商品別の売上高を計算し、1000ドル以上の商品のみを返す関数を作成する場合のコードです。
SalesByProduct =
SUMMARIZE(
FILTER(Sales, Sales[Amount] >= 1000),
Sales[Product],
"Total Sales", SUM(Sales[Amount])
)
RETURN SalesByProduct
このコードでは、Salesテーブルから1000ドル以上の商品別の売上高を計算して、SalesByProduct変数に格納します。その後、RETURNを使用して、SalesByProduct変数を返します。
また、RETURNを使用することで、関数内での処理を途中で終了することもできます。例えば、以下は、ある条件に基づいて関数を終了する場合のコードです。
MyFunction =
IF(
<condition>,
RETURN(<value>),
<other calculations>
)
RETURN <final value>
このコードでは、ある条件が満たされた場合には、RETURNを使用して関数を終了し、<value>
を返します。条件が満たされない場合には、<other calculations>
を実行し、最終的に<final value>
を返します。
RETURNは、関数内での処理を制御するための重要な機能です。RETURNを適切に使用することで、関数の出力を制御し、より柔軟な計算を実現することができます。
例文
VAR 変数名 = 式
RETURN
戻り値
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